器とテノリイノリと中華街の旅 その3

茶芸館でお茶と軽食を楽しみたかったけど
お祭りに夢中になって喫茶コーナーの営業時間に間に合わず
物販コーナーでココナッツタルトとお茶の葉を購入。

器とテノリイノリと中華街の旅 その1
器とテノリイノリと中華街の旅 その2
の続きです。

あれだけ探していたのに
中国系の雑器を眺めるけどピンとくるものもがなく、
まあ今日じゃなくても急がなくても、、あっさり良しとなり。

とにかくお腹減ったので
(毎回これか?腹が減ってはお家に帰れない中華街)
新たなお店探して、ふらっと気になって入った台湾料理のお店。

そこの隣の席で不思議な作業が行われていて、
聞き耳たてまくり。。
そこで思い切って質問して教えていただきました。

なんとこれ全部神さまへのお金、

左の紙の大きいのは神さまへ(この日関帝誕だから 関羽さまへの贈り物らしい)
右の船のような金ピカのお金は神さまの家来へのものだとか

↓下の写真の飾りの絵の中の一番下にある絵柄が そのお金の形らしい。
(興味深々なことだらけで ひたすら聞いてしまう)

お店のオーナーさんの台湾のご実家でこういう儀式を執り行ってるそうで詳しくて。
同じように神さまだけでなく、
亡くなった家族にもお金が送れるそうで、
そのお金のデザインによっても 娘からのお金とかあちらで特定できるらしい。

そのお金を送る方法がこれ

焼く。

先に神さまの家来のお金を焼き

(焼くために準備されたお金)

一番上の神さまのお金を最後に焼き
焼き終えた時の水の撒きかた、お酒の撒きかたを見せてもらいました。

この世界と神さまの世界
この世とあの世も
ATMの送金に負けない速さで交信可能なこの感じを味わって
真夏の炎で送り終えたあと、スッキリして気持ちいい。

その後、その日がお誕生日のオーナーのお嬢さんの
祝いにまで混ぜてもらってしまった。
(関羽さまと一緒だよ。かっこいい)

大きなお魚は 神様のお供えの お下がり。

ロウソクの火を消すときは願い事をって
周りのお店で働いているおばさま方にやいのやいの言われながら
何かお祈りしていて、
お祈りって一人でやるものだけど
こういう皆にかこまれて願い事を祈る祈りも環境含めて全部いいなあと思う。
宗教も国も特に所属が関係なく、
それぞれの人がその人なりに
何か願いが叶うといいね、って重くもなく軽すぎもせず
ご飯の上にふわっと卵がのった天津飯みたいに
叶うといいねって祈りもいいねと思った。

一元客の私もだけど、
ほかのお客さんにもケーキがふるまわれて
おおらかで周りも心温まるお祝いってところも素敵。

お誕生日おめでとう

marumocci art shop テノリイノリ