身近すぎる死、そして再生


マルモッチオリジナルオラクルカードは、そもそも特大原画のカードを振り回して占うっていう身体性に重きを置いて作り始めたところもありましたが、それと従来のよく知られたシンボルに刷り込まれたイメージから離れたカード占いがしたいというのがあった。
特に死をイメージさせる絵に対する抵抗感が、どんなに言葉を重ねたり信頼関係があったとしても難しいと感じていたから。

今朝ジップロックに入れて作った蒸し鶏がさすがに賞味期限切れたなと思ったので捨てることにした。
その鶏肉の入った袋を台所に置いて燃えるゴミに出し忘れたことを思い出しながら考えたのだが、あれは一種の死体なんだよな。自宅内死体遺棄事件ですよ(単に家に帰って匂ってたら嫌だなあという気持ちで書いています)

死というものが 距離あるものになって、忌み嫌われているけれど毎日のように他の生きものに死んでもらって生きているわけだ。動物も植物も私のくくりは生きものです。

そう思い巡らしながら道を歩けば焼肉屋の肉の写真が美味そうなのも死体だぜ。(一瞬人間と重ねたイメージを作ってウゲっとなる)
そしてその建物を作っているのが木造だったら木の死体、鉄や樹脂の看板なんか地下資源のなれの果て!?
世界不思議発見とかで見るヨーロッパなんかの地下墓地に頭蓋骨やその他の骨がギッシリ詰まったような空間を思い出した。
身近でないが、たぶんそういう風に見えていないが、死体に囲まれているのが都市生活かもしれない。
そして死が遠くなってしまうのは、この製品や造形という一つの命の死から再生された形に多くの恩恵を受けている事実が 死は一つの通過点に過ぎないことを知らず知らずのうちに受け取っているからなのではないだろうか。

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