あちこちにある露地

家と仕事の往復、目的地と自分のお家
その間にどれだけ寄り道したことだろう。
自分が寄り道することが多いからか
寄り道しちゃうんだよね、という話をよく聞く気がする。

寄り道のことを、茶室に向かう露地だね!
最初に思ったのは、大学の庭の芝生をふみふみしてた時。
そんな記憶がよみがえってきた。
ボッサーと生きていた学生時代ですら
学校の周りが緑の田んぼ(夏場は特に緑)に
囲まれた大いなる田舎ですら
途中の気のきいた道や庭を露地と思っていた。
今日あったことを リセットしたり
これから始まる一日に家のことを置いて
自分なりのフラットな集中できる状態に
切替えながら向かっていた気がする。
大人になって都会に暮らすと軽い飲みだったり、
ショッピングや、お茶、人によっては軽いパチンコやゲームもある
人の趣味の数だけあって、それは時間だったり空間だったり様々。

最近家を引越して新居でベストなチャージをするのに
結構日々試行錯誤している。
植物も新しい環境でジャンジャン枯らしつつ(大丈夫か!?)
いや、この場でしっくりくるバランスが手さぐりなんだよっ!
って言いわけしつつ、
スマンって何度も謝ってる(植物に)
あ、自分のしょっちゅう崩れる体調にも
これだと思った家具の配置何度変えただろうか。。。
そういうやりとり全部が新しい器に入った自分の生活
模索は少し不安になることもあるけど楽しい。
自分で漕いだことないけどヨットの帆が風に乗る手応えって
こういう感じなんじゃないかなと想像してる。

暖かくなったこの2、3日家に帰り着くと荷物を置いたら
部屋を真っ暗にしたまま窓を開け腰かけて
ベランダの植物を夕闇の中で眺める時間を持ち始めた。
外から聞こえる水の音、風の感じ、空の星
一度家に入ってからのリセットタイムも気持ちいい~
新しいスタイルの露地を見つけたみたいです。

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