結構早い見返り

ある晩、新宿で呑んでほろ酔いで友だちと歩いてたら
一人ぼっちの異国の人に声をかけられて
「ルミネザヨシモトはどこですか?」
もうそんなところ開いてる時間じゃないよって伝えると
この辺にクラブみたいなところがあったら教えてと言われ
あまりにその場所からの距離があったので
友だちも一緒だし、まあいいかということで
道案内をすることになった。

よくありがちな初対面のどこから来たんだ?
モロッコ、カサブランカか。。。とか
そういうことをタドタドしく、酔っぱらいの勢いで
キャーキャーワーワー言いながら 
友だちの携帯の地図を元に歩きだした。

モロッコ人は着いたら一杯飲もうよ~とか言ってるけど終電だしな。
明らかにこの辺、怖いし、
ていうかこの辺にこの異国の人を一人残して帰って大丈夫なのか?
そんな色々が頭をうずまいたのだが
本人はいたって嬉しそう。

とにかく良かった良かったで
到着した瞬間、その店の名前の
「CASABLANCA」と書いてあるのを見た瞬間の
オイオイ、ナンジャコリャな顔。言葉より早く伝わるなあ。

送っていかなければ 見ることもなかったあのリアクション・・・
情けは人のためならずっていう 自分の為の部分は
案外早く帰ってくるもんだなと実感した瞬間だった。