Advent art Day 5「サカナノヒカリ」

自分の身に起きてなくても、身の回りの人が家族のために介護施設を探しているとなると、どんな基準でどんなところがその方や家族の方にぴったりくるかなんてことも、とっかかりになる情報もないことに気づかされた。ほんと詳しい人に助けられる。

そんな日に、ふいに自分の父が老いて旅立つまでの中で介護は必要なかったままだけど、してあげたかったこととか悔いのないようにするとしたら何かあっただろうかと考えた。

実は父が死んだかもって様子を見てしまったその瞬間から、あーあ、こればっかは巻き戻せないなって、考えるのやーめたってモードに入って、飲んでた薬がよくなかった?とか説が出ても、戻せない原因は振り返らねえよってふりきったしなあって思った。

でももしも少し前に何かできたとしたら何をするだろうと思ったら、しいて言えば自分の家で一週間くらい一緒に朝ご飯を食べたいかなあって考えた。
朝の光がたくさん降り注ぐリビングでご飯を食べる。
何でもしてあげるというより出来ることを少ししてもらった方が落ち着く父には
以前にも焼いてもらったアジの干物を焼いてもらうかなって想像した。

そんなことを思い出して、スーパーに寄ったら売ってたアジの干物が売ってて、
これを食べて元気でいるだけで向こうは喜んでいるような気がして楽しくなった。翌朝はテレビでもイワシが群れで泳いでる様子が流れるし、サカナが来ているよ、なんて思う。
人間が一緒に暮らしている間にバトンタッチできるナイスなことは健康のコツとか楽しい食習慣なのかもしれない。おいしそうに食べる白いご飯と漬物、ご飯と干物の様子にいいなあって記憶がセット。


アジには残酷な姿になってもらってるんですけど。
で、結局時間を巻き戻す必要もない。悔いのないよう会える間の時間をめいっぱい一杯過ごしてきた気がする。

そんな力をくれたアジたちよ、光の方へお出かけください。一年分の感謝を込めて。
魚はイクトゥス。キリストのシンボル。クリスマスっぽいでしょう~

[ Fish, Ichtus / Oilpastel size: 13*18 cm ]

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