Happy goes lucky Mask?

おとどしの秋、コーンウォールで展示した時の旅の終わり
会場を紹介してくださったホノミさんに
「キョウコさん(本名の方)のこういう流れって
Happy goes luckyっていうのかしらね?いいわよね~」
(褒めてる感じの口調で)って言われたのを思い出した。
風呂の中で突然、あれいいフレーズだなあと。


その流れは展示したい・・から始まって
場所貸して、じゃあ作品持ってきてくれたら選ぶからって話で
とりあえず選ばれようが選ばれなかろうがあれこれ持っていったら
オーナーに会った瞬間ごくごく当たり前に
全部君のものだよって
好きなように飾っていいよこの場所全部使っていい
拍子抜けするくらい何も見ずに決まった。

その辺散歩したり話したりしてると
ここは縁を感じたり個人的に祈りにぴったりな場所であったり
そこまでの旅の道のりテノリイノリを運んだことも作品の一部になり
創作の原点に作品をもって里帰りみたいに思ってたら
全ての工程がもともと期待された予定もないまま
ギフトみたいにかえってきたから。
全部すごかったね~って振り返りに出てきたワードだった。

あの Happy goes lucky っていうのは
ああ、ハッピーにしてれば ラッキーがくるってことなんだな
くらいに受け止めてたんだけど、
急に1年以上の時を経て頭をよぎるワードの意味が気になってググったら
あれ?「行き当たりばったり」??ちょっとちょっと。。(苦笑)な意味が出てきた。。
そんなつもりで言ったのではないと思うんだけど。おかしいな。。

というのも最近、マスクせっせと作ってますが
店舗閉まってネットで買える材料は限られ、値上がりも容赦ない。
なかなか状況は厳しいものがあるのですが
試行錯誤や自分と身の回りの人が楽しんでくれるのが面白いというのが一番。

自分が可愛いと感じることも誰もがそうなるわけでもなく
好みがハッキリ分かれるので
限られた共感がある方のところに
繋がるキッカケになる小さな作品を届ける
絵を描くこととや染色作品、
布製の作品を作ることと同じ気持ちでやっています。

そこから生まれたワンポイントの動物の刺繍入りマスクは
たまたま姉のリクエストでやり始めたのですが
普段絶対やらないサイズの刺繍なので練習が結構必要でした。
だからなかなかおっくうなんだけど
要望があるならやってみようと作ったら作ったで 
そういうのがほしいって要望や
あの動物が描かれてたらうちの赤ちゃんがよろこぶから・・とか
私の意図なんてどこへやら・・お役に立てるならやりましょうと。
有難いことにお礼のコメントを受けるにつれ
ああこうやって人の役に立つのもいいなとか思っちゃうし。

とにかく素材も技術も日々学びつつ
心地よさを求めていくと染めも再開したくなったりすることも。
アイディアがあっちへコロコロ~こっちへコロコロー転がるんです。

それからこの日々、人との交流避けて籠って
インド、日本の仏像と中国の書を眺めたり
お祈りしたり写経したり。
なんちゃってプチ修行ライフぽくなっていく中で
マスクを御守りを作るような姿勢で創作できたらいいなあ、なんて想像も膨らみ
とりあえず飽きるまで、自分の需要を満たすまではやるのだーと思っておりました。

そんなある日、極東の小さな我がアトリエ空間
一枚作ってはこれはいい、なんだったらランジェリーにしたいくらいとか
一人で自画自賛してCreemaとか
Instagramにアップしてたら
染マスクをアメリカに送れないか?問い合わせが発生。

勿論初対面のアメリカの人から。
結局Etsy 経由で出す約束をしてマスクを数点アップしたのですが
結果その問い合わせの方から注文は来ず。
ナンダコリャ・・・
しかーし数日経ったところでニューヨークから突然
1点だけアップするのもなんだなと思ってついでにあげておいた
犬の顔マスクの注文が来たのです。
はじめまして&ドウナッテルノ~

でもそんなこんなで、ハッピーゴーズラッキーの意味もあやふやな自分がグーグル翻訳とか駆使しながら(発送した荷物はきっと遅れるとか)お客さんに連絡とってると、 東京よりずっと大変な地域なのに パンデミックなんだから遅れ気にしないよ、健康でいてね~とか、ご家族もご安全に<と逆に励まされて感激。
それが2人も続きまして。。
(そもそも展示以外のネット上で面識の無い方からのオーダーそのものが 勇気と信頼を感じて緊張するのですが それに輪をかけてこれ。もちろん面識ある方がネットで選んで注文くださる時も何がどうしてこの注文!?って心の動きは見えないので結構毎回驚いてるんです。慣れない。。)

そこで改めて今世界中で人間同士距離を持て~みたいになってますけど、今これが私の楽しいことこれだわ~好きな人いたらどうぞ楽しんでください~と出して繋がっていくと共感したり、楽しいキャッチボールを引き寄せることができて、遠くにいても心がビックリするほど近づくことが出来るんだなって感じるのです。

これはマスク作りが連れてきてくれた新しい景色。
ハッピー・ゴーズ・ラッキーなマスク作りだよ。たぶん。
(いつか誰かに意味聞こう~)

★ marumocci art shop
★ Creema
★ Etsy