露地 吉茶 松濤館へ

日常と世俗の間、心の露地にまつわる日記2回目。(1回目はこちら

宣言と宣言の間のある平日の午後、
突然時間ができたので熱海まで飛んで行くことを思いついた。


目的は台湾烏龍茶のお店「吉茶 松濤館」でお茶すること。
http://www.813545.com/

今までずっと気になっていて
車を運転できない私がこの山の上お茶屋さんにどうやっていけるんだろう
ていうか熱海、土地勘ゼロだからわからないし
グーグルマップ上で検索してた移動を実行に移す日が来た。

お店のアクセス方法にはこうありました。

湯〜遊〜バス  熱海城下車 徒歩15分  
熱海城前の坂を登り、自然郷方面へ
湯〜遊〜バスについての詳しいことは、伊豆東海バスホームページ内
http://www.tokaibus.jp/page.jsp?id=6173 にて、ご確認ください。


ざっくり バスに乗ってもその後15分も歩くようだ。
車がなくとも徒歩で行ける可能性があるならなんとでもしよう。

なんだかよくわからない気合だけど 
秋の知床を車という移動手段を持たず日が没するまで
いかに行動するか考えまくった経験からすると、
熊も出ない、
日がまだ落ちない、
何せ寒くない!!というのは 
いかようにも頑張れる気がする。


熱海駅前の0番乗り場
市内名所を循環して回っているという「湯〜遊〜バス」発見
https://www.ataminews.gr.jp/access/175/
そのほかにも熱海のバスの行先を見ると・・MOA美術館も行けるんだ~。
へえここらにも梅園があるんだあ~なんて
各バスの行き先を見てるだけでも、熱海って 楽しそう。心が浮きたつ。


平日の夕方のおかげか、乗ってるお客さんは私一人。
このバスが観光用の循環バスだから、
私の乗るバス16時ちょうどの一つ後の16:30頃のやつがが終バスで
これに乗っても帰ってくる時は 
30分後のバスにのれなければ 
別の手段を探さないといけないんだよ大丈夫?と運転手さんが心配してくれる。

仕方ないので帰りは別なルートを見つけますって話で乗車。
帰り道まで心配までしてくれてるなんて運転手さん優しいなあ。
土地柄 宿泊のお客さんを宿のチェックインの時間までに帰れるようにと
考えられたバスの時刻でもあるらしいので、
乗せる、運ぶだけで終わらない 熱海のバス。
動き出したら一人で貸し切り状態の大型バスでものすごい急な山の道を登る、登る。。

熱海城バス停から徒歩15分のお茶屋さんに行くつもりだと伝えたら、
一人しか乗ってないから特別よ、ということで熱海城のずっと手前
たぶんここが茶屋に向かうのに一番近いところだからという理由で 
降ろしてくれた。ありがたいなあ。。


茶屋に向かう道路沿いの山の斜面は元気な竹、竹、竹の子・・



そしてバスよりたった徒歩5分で目的地の看板発見

熱海城はずーっと下の方に見えるよ

きましたようー

道路から斜面を下りる道へ

花あふれる玄関に到着
お茶の時間にもズレているせいか お客さん私一人。

全てのお茶には4種のお茶うけが付いていました。
楽しさ爆発。

帰るまで心臓持つかな。。

季節のお食事を熱々のせいろで。
しみじみする。。。

ここから窓の景色は 海を見下ろすスタイル
向こうに見えるのは初島

お菓子食べて、お茶飲んで、海見て
ご飯たべて、お茶飲んで、海見て
食べて飲んで、眺めて。繰り返し。
なんつー楽しさ。
生きる理由って、こういうことするためにあるんじゃないかって気持ちになる。


お店の方に つい美味しいとか 居心地いいとか
口にしてしまうと この幸福が 増幅して胸いっぱいに感じられてやばい。
急須にお湯を足して お茶を淹れるのに集中~。
なんの葛藤起こしに来てるんだろうか。

一時間くらい滞在して、日が落ちきる前に出発。

帰り道はお店の方のオススメ ショートカット道
登ってきた坂を下って行ってホテルひらまつを過ぎてちょっと行くと
右手に下に向かってダーーっと山を降りる階段があるから
それをひたすら降りて行けばバス停があると・・・教えてもらった道を目指す。

↑ 3分くらいこの階段?ハシゴ??って悩んだけど 
やっぱり無理よって歩きだしたらちゃんとした階段ありました。

こちらです。うっそう・・・↓


次の階段も・・ものすごく急

2つの階段を降りますが、この草の茂り具合激しく、
人の通る気配もなく。。日が落ちてなくてほんとによかったーー

下りきって、道路がみえたー!

錦ヶ浦バス停!
ただし1時間に1本のペース??
もう30分くらいの待つのだけど

ならばちょいと歩いてみるかと、道路を渡って海を見に行くことに。

イギリスのコーンウォールにあるティンタンジェルっぽい海の洞穴。
これが錦ヶ浦だそう。
かっこいいなあ・・・

左手の建物はアカオ公国こと(モナコ気分だったのかな??)ホテルニューアカオ。
熱海の人たちは結構な費用をかけて
断崖絶壁に建物を建てる勇気あるなあと感心してしまう。

熱海から眺める 相模湾

ちなみに熱海は本州から南に突き出た半島の付け根の東側に位置するエリア、
西側に山があって山との位置の関係で
お昼を過ぎると太陽は山の向こうに
夕日が見れない町なのだそう。
その光だけでも普段見ている世界と別世界。

歩きついでで地図と適当な直感で熱海駅までの
(基本人が歩いていないけど)
ちょっとにぎわいを感じる道、熱海銀座なるエリアを歩いてみる。

町中に七つの湯が湧いてるスポットがあって
そのうちの一つ 「目の湯」

湯が湧いているスポットが紹介されている
熱海七湯について
https://www.city.atami.lg.jp/kanko/onsen/1001823.html

「小沢の湯」
ここは昼間なら向かいの商店で卵を買って、温泉卵を作ったりできるそうな。
夕方からブラブラしてるので店が閉まってて出来ないこともあるけど 
見慣れない自然に触れられるし、
今の時期人との距離を全く気にしなくていいくらい人がいないのがありがたい。


ちなみに熱海についての前知識がお茶屋さんと金色夜叉以外ゼロで来たのですが、
買い物に立ち寄った熱海銀座のマルヤさん
町の紹介とオリジナルマップをもらえて駅までの道のりが急に観光気分に。


熱海銀座にはこんな素敵なロッカーも
柑橘王国!

熱海の人の親切と、お茶屋さんの居心地の良さと 
ほとんど山な地形、海の色、茂る植物、柑橘にきゃっきゃして 
半日とは思えない時間、
心を遠くにめぐらせた露地との出会いにホクホクして帰路につきました。

アカオローズガーデンもいいな~。

marumocci art shop
facebook Instagram
Creema