旅の目的は一つあればいい。
それ以外はオマケ。
というわけで乗り物以外の下調べもなく行く初めての北海道
はじめまして知床の旅日記のつづき。(その1 その2はこちら)
目的地カムイワッカ湯の滝に行く日が来ました
アイヌ語で「神の水」「”Kamuy-wakka”カムイ=神,ワッカ=水」と 名前も素敵。
そういえば奥日光の湯滝もいつ行っても良い感じ。湯が湧いてる滝ってなんだか引き寄せられてしまう。これぞ引き寄せられの法則を実践中~
滞在しているウトロの温泉街から約25キロをバスで向かいます(下図)
ちなみに日没が早く、夜ごはんが食べられるところが少ない
どうもコロナの影響で小規模のお店は夜まで開けないみたいで、通常の営業時間よりずっと早く閉まるよう。
大きなホテルに滞在している人たちは そのルートから外れる行動をしないようで。
ググってもあてにならない。
そんなわけで夜ごはんまで気にして超早起き。
8時代のバスで行ってもいいなーと宿を飛び出す。
コンビニで朝食を買うか迷いつつ
ウトロ漁港まで歩いてみると婦人部食堂にたどり着く。
朝からなんだか気合の入ったものを選んでしまった。
焼いたシャケをその場で漁師の奥様方が大量にほぐしているのを見ると一度食べてみたくなる。
さてバスに乗る前に海辺を散歩
岸壁ではちびっことお母さんが二人で釣りの最中
エサなしでも釣れるチカというお魚がそこここたくさん泳いでる。
ワカサギにも似た「チカ」という魚がいるらしい。
こちらでは一般的に食べられる魚のようで。
ええなあ。こういうの食べたいなあ。
なんだかここで一日遊んでたい気もしてくる。
いやいや 目的地に行くのよー
出発~!
今日は自然のガイドさんが乗っているシャトルバス
お陰で動物が現れたらバスがストップしてくれるのでエゾシカさんもゆっくり見れた。
このバスの中から人間がうわーっとなって写真を撮る姿は彼らにとってどんな景色なんだろう。
カムイワッカの滝バス停到着
ここからトコトコ徒歩で約10分ほど
ちなみに滝を登るには専用のすべり止め靴下か水の中用のサンダルが必要と書いてあったのを見て、じゃあ滝に着いて買おうかなと思ってましたがそんな販売されるような施設もなく、素足で登るのを決意。
靴を脱いで ぬるーい温泉の滝をいざ登ります
硫黄温泉の湯の滝を時々手も足も使いながらよじ登る。
酸性が強いので 皮膚の弱い人は要注意とのことですが、地元の人はこの滝壺に夏場は飛び込んで鼻が強烈に痛いのも楽しんでるとのことでした。(ほんとかな・・・)
大人の旅はひたすら歩いて 触って 空気をじーーーんと味わう。
監視員の方からNHK特集でやってた知床のヒグマ叱る漁師さんの話を聞けたり(ここのバス停より更に知床の半島の先に向かうとその場所にたどりつく)、この山の硫黄が採掘された時代の豊かだったこととか。
それから携帯もつながらない環境に水の音、風の音、たぶん時には人も途絶えほとんど瞑想状態に入りそうな環境で長靴いっちょで湯につかって足があたたまり続けるここの見張りの仙人のような仕事の話を教えてもらって大満足で滝を下りました。
少し前まで小雨だったのに、すっかり晴れてる。
ほんと良いタイミング ありがたいなあ。
バス停に戻ってバスの出発までの時間 座席でなくて外で待とうとすると、
この先クマが出たばっかりだから車内で待ってって説明受ける。
ギョー。
↓ちなみに以下の写真はバス停近くにあったけもの道
今まで人間が作った細い道のことをそう呼んでるのかと思ってたけど、本気で獣が歩いてる道ですぜ。
バス車内は相変わらずヒグマを見つける期待に満ちあふれている。
ただすぐそばにいる親子連れはちびっこが退屈極まってyoutubeで何かみたいと騒ぐ、しかしここは電波が届かない。
その説明を受けて子供の悲壮なる「電波がない、電波がないよおお」「電波がないんだって」が何度も響く。
ああーーこれが現代の子の悲しみ。
山奥でクマやシカはどこだと騒ぐ大人
電波がないと嘆く子供大合唱
目をつむってここの山に思いをはせてみる。
そうそう見せてもらえるのかなあ
ざわめきの中、聞こえてきた
「クマが!」
↑めちゃめちゃ小さいけど川の中に子グマがシャケを採ってました~
雨も止んで 滝に鹿に熊、全部見せてもらった。
ほんと大サービス~
つづきます・・・
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