小さな魔法を借りてきて

魔法といえば怪しげですが、魔法の意味の中に「人間の力ではなしえない不思議なことを行う術」
という解釈がある。

2022年のクリスマスはワークショップの会場にも飾っていた アドベントクランツ(Adventskranz)作りに夢中でした。
ドイツ発祥のキャンドルリース。
降誕節の第1週目に1本、二週目に2本、3,4本とクリスマスが近づくにつれ明かりを増していくというもの。

ただ好きな常緑の良い香りの植物を花屋さんで手に入れ その産地に思いをはせたり、近所でもらえるものはもらったり。とにかくその元の樹木のことを考え、植物ごとの強さ、手触りで特徴を感じ、試行錯誤しながらサークルを作る。


リースの中に置いたキャンドルに火を灯す。
本来は降誕節ごとのテーマを語りあったりするものなのかもしれませんが、このキャンドルを灯す時間であわただしい日々にひと呼吸入れてくれたりします。

作っている途中でも、触っているだけでちょっと元気になったり、疲れてよく眠れたりと人間だけの世界では感じない感覚に出会う。
人のために作るときも この植物たちが力を貸してくれている安心感もある。
人間以外の力を借りて、これこそ小さな魔法。
たまにはこのちょっとお力拝借をしたら楽しいよってリース作りは教えてくれるのです。

自転車で届けていたの図