赤坂見附から溜池山王、虎ノ門くらいまでの外堀通りにはヤマモモの木がところどころ植わっている。
田舎に住んでいたときは ヤマモモといえばものすごーく背が高い木でましてや手の届くところに実がなるなんて考えたこともなかったけど、まさかのここらのヤマモモは手が届く。
週末の人気のない首相官邸あたりで街路樹のヤマモモをスケッチしていると、意外となんだ?なんだ?と木を振り返る人が結構いて、最終的に3人組の中国のおじさんたちが、ワイワイ話しあって地面に落ちてる実を拾ってガジガジって食べてまた何かを語り合って去っていった。
私も初めて出会った時はかじったので 大人のかじる仲間がいて嬉しくなった。
土がほとんど見えないところで実を落としているので 行き場のなさがちょっと切ないけど、たわわに実をつけている。
そしてその赤い実を実際に目にする時のワクワク感は、都心にいることも人間だったことも一瞬忘れさせてくれる。
[ Kininaru Tree / Oil Pastel ]