ちいさな のろし

のろしとは・・・物を焼いた煙で離れたところにいても伝達できる方法。昔の戦で使われたものではありますが、現代はそんな煙のようなものに頼らずとも多くの人が様々な手段で、遠くの人でも即座につながることができるようになりましたね。

伝える内容は、楽しいものも、そうでないものもいたって簡単。特に楽しくないことの方がすごい速さで伝播してくのではないでしょうか。楽しいことは声がちいさいし。

だからそんなことを時々小耳にはさんでは、少しムカっとしたり、悲しみが過ったり、それを感じたくなくて少し耳をふさいで心を閉じることが日常的になってしまうことがある。

それでもたまに日常を離れて自然に囲まれた心地よい環境の中に身を置いて、ぼんやりしたり、美味しいごはんを食べたり、風呂に入ったり。誰かと出会って楽しかったりして、またハートをオープンにすることを取り戻していつものお家に帰る。

それで帰ってきて、こうやって旅の日記を書いたり、テノリイノリを作ったりしながら時々大好きなお土産(自分の分はお土産でいいのかな?)を食べる。ほくほく。

はー楽しかったな、そんな気持ちを形にして、それは約束したわけではないけど狼煙(のろし)を上げて、遠くの友達に元気にやってます、あのときはありがとうって空にお知らせを出すようなことだなと思う。

もしかしたら読んでくれることもあるかもしれないけど、どっちだとしても楽しい のろしを上げる。上げてると のろしを上げること自体も楽しくなる。楽しいが先だったのかのろしが目的だったのか妙なサイクルが始まる。

そしてそのお知らせは、生きてる人や 生きものに出会ったことへのこともあるし、あの世在住の相手のこともある。お世話になったあの人に、あの時あれを学んで、こんな面白いところに来ましたよって、ちょっと言いたい時もある。これもう、祈りだ。

そうやって一人パタパタのろしの煙をあげ、遠くの山に目をやると別の楽しいことをする気満々のろしと出会うこともあるんだと、週末の上五島のイベントを企画してくださった石川さんとお話していたら また違うお山の大将の煙を見たような気持ちになった。

いつも渋谷の片隅で美味しいごはんと居心地の良い場所を提供し続けている のろしと、いつも誰かのハッピーを想って企画しているのろしと、テノリイノリ作りの のろしが一つところに集まって、どうなるか!?当日は一回公園で法螺貝吹いてから臨みたい。

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★ 5月11日「祈りの島 上五島の石に絵を描こう~marumocciさんとつくるテノリイノリ~」渋谷・上五島