上五島の旅日記。
福見の海にたどり着き、お喋りをしたので
それでは教会を見にいきましょ。
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それでハタと思うのが、
教会には必ず入るためのルールが貼ってありますが
ミサの途中で入らないでねって文言
中から声がする。
内容がわからない。。。
これってミサ?お喋り??
悩む。
二か所のドアから声を聴こうとごそごそしてたら
他に3人の20代くらいのツーリストの女の子たちが来てくれた。
その方々はここが上五島で最初の教会だから
入っていいものか悩み始める。
心が同じとわかったので、勇気を出してトントンガラリ
ごめんください。見せてくださいっ~
話し声の主は二人の年上マダムたち。
あちらには私の行動が丸見えで
かなり明るい茶髪ゆえ
外国人が来た?
ワンピースがマリア様かと思った~とか
外国語無理~とか話し合ってたのよって。明るい。
こちら、不審者どす。
その上4人ともそろって
イースターのミサの前に卵をいただいてしまった。
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うわー 感激。
ちなみにお誘いいただいて急に決まったこの旅
4月21日の直前の聖金曜日4月19日、
イースターの季節じゃございやせんか!?
すっごく気になっていたのです!
というのも直前にバッハにちなんだ絵を製作して展示していたことや
こんな記事を読んでいたのもありまして・・・
『鈴木優人さん教えて! 復活祭(イースター)、《マタイ受難曲》の関係と聴きどころ』 https://ontomo-mag.com/article/interview/stmatthew-20190307/
大切にされている行事のために準備された
出来立ての卵を見ず知らずの者にくださるなんて。
この辺りで子供時代に遊びで泳いだ話とかも教えていただきました。
まさかの石だらけの海の中で泳いで
頭を石にたくさんぶつけたそうな。。
たくましいい~
台風で海が上がってくる話とか
同じ島の中でも海の風は全然違う
海に転がる石だったり形がそれを物がっているのだなあと
今まで訪れた入り江のことを思い返した。
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ちなみにこの丸太も流れ着いたそうで。
動かせないので邪魔だから
先の方一部を切り落としただけ。
どこかの儀式で使われた御柱がたどり着いたんじゃ?って
笑って話してらしたけど
ここに来て海の力を見せつけられています。
それにしてもここでお会いした方のほっこり感が
そこにある石の丸さとリンクしてしまう。
そして島の中の教会をいくつか訪れてみても思ったのだけど、
建物から受けるイメージが
ヨーロッパの石造りの教会みたく
鋭い光が差し込んできて
光と空気のボリュームの前で絶対的、
ひ、膝まづきそう・・・って感じとはまるで違って
上五島の印象は
さあさあ饅頭でも(絶対言わないと思うんですが)
畳に横になってもいいんですよ(敷かれていません)
そういう「和」の空気がまず教会にありました。
でも実際の教会の方にお会いすることがなく
不思議な和の雰囲気の場所だなあ・・・って思ってたんですが
なんとなくここに来て 繋がってきました。
繋がったと言えば、
イースター直前に島の中の教会を見ていると
お庭が手入れされて綺麗で
その上どうして?っくらいに
ソテツの葉っぱが切れられていました。
可愛すぎる。
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それもちゃんと意味があって
キリスト教の儀式で
キリストが磔刑にかけられる道の途中を
自身の着るものなどを地面に敷いたり枝を置いて
足が痛くないようにした話にちなんで
イースターの一週間前の枝の日に
ソテツを切って儀式に使うのだそう。
だから今がマックス短い。
(記憶をたどって書いているので
枝の日の確かな情報は教会でお確かめを)
何気なくそこにあるように見えた植物も
キリスト教の世界で意味があってそうなっているのを
直接お聞き出来、その光景が浮かんでくるので
旅の景色が一味も二味も違う。
寺社仏閣が年末年始の行事以外にも
年中行事があるのと同じなのかもしれない。
「イースターの卵は帰りの船で食べなさいね」って
近所の子供のように想ってもらってるみたいだったり
そのいろいろの親切の感じが無理がなくて
こうしなきゃ、ああしなきゃでもなくて
思い付きっぽくサラッとしてくださる温かさに
帰り道を歩きながら
感動がまたこみあげてしまった。
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お願いして撮らせていただいた入り口のステンドグラス
以前にフランシスコ・サビエルの絵を描いてたこともあり
私の地元山口にもゆかりのある聖人。
こんなヨーロッパ式のステンドグラスがさらに祭壇にもあります。(過去のネット情報だと載ってなかった)
★ 5月11日「祈りの島 上五島の石に絵を描こう~marumocciさんとつくるテノリイノリ~」渋谷・上五島