テノリイノリへその7 愛とか祝福はとかくぼんやり

(展示中の気になる作品を集めて検討したり愛でたりしている様子です)

テノリイノリ絵巻展のご案内にこんな大それたことを書いてしまいました。

《「テノリイノリ」はどんな時もそばにいて、ともに祈り、生きとし生けるものの中にあるけど忘れがちでぼんやりした愛や祝福に光をあてます。》

それにはちゃんと理由があるのです。

父が亡くなって9ヶ月経った頃、
お風呂場を中心に台所などで電気がよく消えたりとか色々あって
電球変えても変わらず、
これっていわゆる一つのラップ現象みたいなもんかと。
入浴中にばかり電気が消えるので
つい身内かと思うと、ええ加減にせーよとキレたりもしてました。

夢では相変わらず現れる父
突然死んじゃったからもっと徐々に死にそうな場面をやるから
見ててとばかりに何度もそれらしきシーンやるからと言ってきては見せてくれるの。
なんだこりゃ。それはそれでショックだっつーの。

ほかの家族へ心残りでもあんのかなーと
家族にそれを話しても
キモい ヤバい、ギャルか?
(私に向けられてる??)で終わる。

なんなんだろうで9ヶ月

ある朝そんな夢を今日も見て起き抜けに気づいたんです。
これってもしかして私を気遣ってるってこと?

えええ、それって全て愛じゃん。

清々しいくらい だば〜っと号泣。

そうなんじゃ あの世に行こうが
こっちにいようが
愛も日々の祝福も
いつもそこかしこに空気の粒子のように送られてるの。

それに気づいたら 不思議な現象がぱったりなくなった。

テノリイノリの作者こそが
いつもそこらのぼんやりとした
愛とか祝福に鈍感で、
作品を作ることでそういうエネルギーに
繋がってハッキリとさせているのです。

それら一つ一つにスポットライトを当てて、
出来上がったばかりのテノリイノリたちと
目を合わせてはハートを撃ち抜かれてばっかり(幸せ)
キュンキュンして 都度キュン死に。からの黄泉がえり。

そういうわけでテノリイノリは肉体を持って生きている人、
あっちの世界の肉体を持たない人
両方の生きとし生けるものに
送りあう祈りの形をとったもの
その核は愛なんだなーと思って作っています。

テノリイノリはどこからきたの?ルーツを絵巻で辿る「テノリ・イノリ絵巻」展は3月31日まで
ピンと来たテノリイノリと出会いがありましたらご購入いただけます

連載中の「テノリイノリができるまでの」過去記事
テノリイノリへその6「はじめのテノリイノリ誕生」
テノリイノリへその5「キルト染め絵『いのり』が生まれる」
テノリイノリへその4「オラクルスナック天国と極楽にようこそ」
テノリイノリへその3「祈りの絵」
テノリイノリへその2「伏線の回収」
テノリイノリへその1「オラクルスナックの祈り」
《序章》再び祈りテノリイノリの世界