12月3日の聖人はフランシスコサビエルということで
今日のアドベント絵は「フランシスコ・サビエル」です。
どこかに書きかけたり、展示にお越しの方にはお話ししたのですが
生まれ故郷の山口県はフランシスコサビエルとの縁も深く
16世紀にサビエルが山口で宣教したこともあって
近代にサビエル記念聖堂が建てられました。
また同じ修道会の運営する学校に自分も通っていたことから
サビエルが日本に来たことの影響が自分にもあったんだなと感じることがあります。
私の時代は実際は修道会のスペイン人修道女たちと接点のみですが
それでもスペイン人たちが女学生のために
海を渡ってきてまで教育に貢献してくれていたことは今はすごく有難く思う。
祈る習慣や愛と奉仕について高校時代に考えるきっかけや
実際にボランティア活動に参加するチャンスが与えられていたり、
宗教的な硬い面もあったりして、
本当にこんなのでいいんだろうかと思う面も勿論あったけど
日本の先生じゃないからか、
自分で判断できることを大切にしてくれるところが
画期的だなあと衝撃を受けるところもありました。
(まだまだ自分の中学校時代にオカッパと坊主しか認められない学校があった時代なので)
そしてその高校時代に自分が喜ぶことをしたいんだよ・・・って
思い立って美術系の大学進学を目指すのですが
周りは基本大反対・・・(無視しつづけたけど)
修道女の校長先生だけが重要な質問を投げかけてくれたのです。
「あなたはその才能があると思いますか?」と
大人はふつうこんな視点では話してくれなかった
そう聞かれて、あらら。。。あるかどうか・・・考えたこともなかった。
それで気づいたのは
「あるかどうかわからないので、進学して考えます」だったのだ。
そのほかにも他の同級生たちもその校長先生に声をかけられたのは
それぞれのタイミングだったけど
忘れられないやりとりがそれぞれにあって
スッと心に入ってくる
生きている道のサポートとなるような
大人になっても忘れられない声かけをしてくださっていたのだ。
結局今でも才能の有無はわからないけど
才能があろうがなかろうが、
やれるだけやりたいことをやれるように
努力するだけなんじゃないかと。
やれない理由はいくらでも作れるから。
そんな人生の岐路に考える力を与えてくれた人は
フランシスコサビエルが運んできてくれた縁というのは
大げさな話でもないと思っている。
12月は日本で初めてクリスマスのお祝いがあったのが山口市ということで
山口市がクリスマス市になりイベントもあります。
お近くの方はぜひどーぞ。
[Francisco de Xavier] Size: 2L/ 18 * 13 cm
Oil Pastel
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