なんでアーティストが占い?と思われることもあるので
出会いを見直してみました。
振り返れば占いに興味を持つキッカケは人生に何度もやってきていて
そのうちの一つが新設されたばかりの生徒も少ない大学院時代。
美術評論家の針生一郎先生が、東京から岡山まで来て
なんにもなーい街でゼミを持ってくださった時。
話題は美術の話という枠に収まらず、
手相を観てもらうこともあり。
結局どうしても気になって手相の見方を教えて欲しいと
食いさがり・・・(勝手に)盛り上がり。
私は怪しい方向性のデザイン学部の学生となり果てました。
良く考えたらパウル・クレーみたいな絵の線を読みとるのが得意な先生、
しかもラインハルト・サビエの絵には
《壁の痕跡すら読みとる人間の知恵―死の国の馬たちに囲まれた針生一郎氏像》というタイトルすらあるくらい読みとるんだから(勝手な解釈?)
手相も同じか・・・などと妙に納得。
先生は何を元に観ているのか聞いても
カッパブックスの浅野八郎さんの本を参照とだけ。
必死に読みました。
が、結局、これは直感的に線から感じたもんだなあと。
その後もまたエネルギーを読むという方法に出会うけど
これもまた直感。
直感 直感、、、ときどき霊感!?
しかも針生先生はその当時でも
かなりただ者でない風貌だったのに
なんとかの母という占い師の会話を立ち聞きに行っては
あれは自分自身の人生の価値感のおしつけだ、
結婚が人生の一番の幸せという価値から見たら
物事の意味は全然変わってしまうと。
批評家精神でばりばり語ってくださることもあり、
本当に面白かった。
とにかく自分が興味があることやアートあるところに行けば
占いの話がついてくる
では共に楽しもうではないかと。
私にとっては切っても切り離せぬ
人間の内にある宇宙を探求するのに
欠かせないツールになっているのです。
そして亡くなる数ヶ月前、最後に針生先生とお会いした日に
かつての学生達で先生を囲んで占っていただいた時間には
先生の学生という存在に対しての惜しみない師の愛情があって
リーディングが起こすヒーリング
冷えきった先生の手でつかんでみてもらった
あの妙におかしく幸せな時間が今の私の占いの原風景にあるのかも知れないなあと
この展示をきっかけに思い返していました。
勿論その後にも何人かの素晴らしい師に出会うのですが、
本当に色んな先達に素晴らしい瞬間をたくさんいただいて
今の自分のあり方があると思うと
人が生きていた間にシェアしたエネルギーは
次の人間の魂の中に刻まれて
生き続けるような気がして仕方ない。
なんとも面白い仕組みだと思う。
ちなみに針生先生をモデルに描いたそこらへんの神さま「東方の三賢人」はこちら
会期:2017年1月30日(月) ~2月18日( 土)→2月21日(月)、22日(火)追加決定!
会場:cafe nook
平日 12:00 ~ 22:00, 土曜 13:00 ~ 22:00 ( 日曜日, 祝日定休)
151-0053 東京都渋谷区代々木1-37-3 岩崎ビルB1
TEL: 03-3373-7009 https://www.facebook.com/yoyogi.cafenook/
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