映画「ボーイソプラノ ただひとつの歌声」を観た。たまたまポスターというアナログな広告がきっかけで初日から観に行くというあまり例のないパターン。
ダスティン・ホフマン見たさが一番の動機だったが、完全にボーイソプラノの世界に引き込まれてしまった。曲もいろんなタイプのものがあり、詳しくない私にも飽きないことはもちろん ふんだんに知らない曲を楽しんで、最後に聞きなれたヘンデルのメサイアまでくるのか!?お腹一杯じゃない?なーんて思いつつも やっぱり良い!シビレタ〜〜
映画館の音響もあってか 少年の歌声が次々空から舞い降りながら絡み合っている雪のようで、それを眺めていたら気がつくと周り一面大雪が積もっていたような立体感を感じる曲もあって、音ってすごい、これが天使ってことなのか!?と、今はもう一回映画館で聞きたい気持ちでいっぱい。あーサントラはやく欲しい。。。
物語は辛い生育環境に育った少年が天外孤独に近い状態でやけをおこすが、音楽の美に出会い自ら歌うことを求めるようになり変化を起こす話。
音楽や歌声の力も改めて素晴らしいと思うのだが、それらがどれだけ素晴らしいものか、期間限定の才能だとしても努力する価値があると言える(そんな風に言ったかどうか不確かだけどそのような態度だった)、自らの信念にゆるぎなく他者に接することができる教師。そんな大人になりたいとか、美しいものを作り出していくことは自分の神さまとの対話だなあ、今を生きてるってこういう感じとか、自分の才能を自分で育むとは?とかいろんな角度で感じることが多い映画だった。