今、テレビ、創作 愛

無事にインテリアライフスタイル展終わりました。
コラボのレザーアイテムでお世話になってました 
n.numberの三上さんの新作 Her truthのお披露目ということで
ひとふんばり。

たくさんのキラキラした瞳(X2 )で
コンセプト何なんですか?と真摯にご質問いただいたり
お手元で輝くアイテムたち
美しい光景でした。
ご来場ありがとうございます。
三上さんいろいろお疲れ様です。

それにしても楽しいブースになりました。
三上さんの製造工程から含めてデザインしていく
プロダクトデザインとしての質の高さと
今の時代に目指すコンセプトの意気込みから
エネルギーを読み読み
オーダーメイドでブースを作っていく作業だったので
三上さんが一番作品に驚いてくださるのも面白く
当事者の気分を上げてイベントは場にエネルギーを作ることだから。
そこからエネルギーを分かちあう
そんな場でご縁ができていき、これから楽しみです。

そういえば私マルモッチが作家活動をするようになったのは
東北の震災の前年から。
ある午後、うたたねをしていたら
「お若い方は3時、そうでない方は5時
お知らせがあります」
というメッセージをツイッター上で読む夢を見ました。
なんじゃそらって目覚めたら
5時過ぎてツイッターをやってる知人からメッセージが来ました。
映画館でのパーティー行かない?って。
若くない方確定だなってくらいのノリで。

そして行った先のパーティで
「彼女アーティストでここで展示したいって言ってます」と
ご紹介いただき(そんな希望言ったこともないし、この場所の存在も知らなかった)
勢いでぜひに~と言ってしまって
一か月後の展覧会のために作品を死に物狂いで作って以来
marumocciは始まりました。

基本生活スタイルがワラシベなので、流れ流れるように
数えきれない転職を繰り返しましたが
一貫して自分にあったのは
デザインや人間のクリエイティビテイが
どれでけ人間の心に役立つのか
その場に立ち合い見たり探求することでしたが
自分が自分の作品を出すことになろうとはと最初思いました。

初めての展覧会が終わって数か月経って
震災を東京で迎えました。
あの頃感じていたことを思うと
仕事で扱っていた商材が基本B to B
企業から企業に販売されて
誰の腹も膨らまないようなものに見えるけど
いや実は生産が遅れたら、他企業の生産も遅れるし
復興に必要なのってお金でしょ、
自分で大した金額も出せないなら
企業の税金が少しでも多く納税できるって重要じゃん。
だったら生産と納品、売り上げ回収も大事だようって
普通のサイクルに戻せるようににやんなきゃと
そういう気持ちで仕事していたと思う。
もちろん創作活動も同時で、
切っても切れない自然界のことをキルトに描きまくって
東北に暮らしている人の手に一瞬のカワイイって気持ちになってもらう瞬間もあって
それにどれだけ救われたか。

あの頃 東京の街は 静まりかえって
自粛ムード、もう覚えてないだろうか。
思い出したくない暗さですけど
とにかく美味い店よ こんなことでつぶれないで
自分もいつ何があるかわかんないし
食べに行っとことか、ひそかに実行したり。
店の食べものや水の買い占めはどこに行ってもあって
じゃあ中年独身は集まって酒でも飲んでカキピーで腹でも膨らますかって
そんな集いを何度やったか。
都市って本当に人間が血液だったんねって
比喩じゃなく目の前の都市が血が抜けた状態で語ってた。

時代の空気への何となく抵抗。
チョコチョコ楽しくするけど
今すぐ東京から逃げろってメッセージとか
換気扇回さないようにってアナウンスとか
前代未聞のことが続いたし
震災からどんなに時がながれても東京より西から来る人は
東京の空気は・・って
東京に住んでる人間に直接言う人もいた。
今もちょっとね。
そんでちょいちょい嫌な気分になったけど
そうも言ってらんないし。
うすら傷つくわ、くらいで。

どこか東北で頑張っている人たちに対して
自分たちが出来ることの限界とか
海のこととかもとんでもない無力感に
相当打ち負かされ感を味わってて、
家も仕事も失ったわけでもない人間は何ができるんだろう
思いはぐるぐるしたまま
普通の暮らしを大事に生きようって暗黙の了解のように
東京という町はいつの日か通常運転に戻っていった。

そんな日々に2018年1月~3月のTBSドラマ「アンナチュラル」は
「死因」を見つけることによって、今を生きる人々の命を救ったり、
社会制度を変えることで未来の危機を回避し、
少しでもより良い世界に変えていけたら…。
なんて颯爽と死に向き合うストーリーとして現れた。
それがスーパードクターでもなく
普通の人間らしいキャラクターとして事件を解決していく。

丁寧に描かれた登場人物一人一人の中に
震災がきっかけでこの仕事を通じてやりたいと思っていたことがあった人もいたり
そして不条理な死に負けて自分の人生を手放さないでっていうメッセージだったり
劇中に扱われる様々な死のどれかは自分や自分の近しい人に起こりうる死で
そこに直面した遺された人に対する言葉かけは
不思議なくらい観ているこちらや
もしくはそんな身近な人を持つであろう他の視聴者にも
作り手が伝えようとしたメッセージだったんじゃないかと
考えさせられる場面が何度もあった。

それらの言葉たちは、震災だったり不条理な死
もっと言えば不条理な日常に傷ついたり
なんとか生きようとしている今の日本に暮らす人への
励ましというか、
ただ、そういう一生懸命生きている人がいることを
私らは知っているぞっていうだけだけど
それだけの強い全肯定を送ってきて
あの時代のうすら傷ついた気持ちを一気に救い上げたなと私は感じて
もうすごすぎ、降参、降参でした。

大河や朝ドラ、そのほかのドラマも なぜそんなに見る?って聞かれることもあるけど
ドラマという創作物はもちろんお金もかかるので
スポンサーに満足されることも大事なのだけど
やはりどこかでたった今の時代の人間に沿う時代性もポイントになる。

このストーリーはあなたの心の役に立ちますから!!という
意気込みがぐいぐい詰め込まれているものがチョイチョイあったり。
何曜日の何時、こんな生活のあなたに!っていう意気込みがしっくりくるドラマ。
今の時期4月のクールのは最終回が目白押しですが、最終回だけ見るもよし
次のクールを最初からじっくりピッタリくるものを探すもよし
明日はコンフィデンスマンJP最終回、はああああーーー

楽しみましょう。
今の時代と、その時代に現れる創作を!

創作物を作ることと、受け取ることの両方で癒される
テレビ好きのブログでした。

marumocci art shop