インプット・アウトプットの大切さ

友だちのお勧めで久々に河合隼雄さんの本を読んでみたら
内容は みなさんぜひ本を読んでくださいって話だったのですが
そもそも本の紹介を心とかけて話しているのが
こっちはちょうど知りたかったってことづくめで
本っていいじゃん!ってなって
まったく隼雄さんの思うつぼ。

知ると言っても外にある自分と無関係な新しい情報ではなく
自分の中にある ぼんやりとした心地のいいのか悪いのかもわからない
モヤモヤしたものが何だったか
水からすくいあげるように見えてくる
そういう感覚のほとんど「気づく」に近い
「知る」経験なんだよなあ。

私はワークショップの内容を考えたり
こんな本に出会ったときに思い出すのが
数年前に放映されたドラマの「塀の中の中学校」。
色んな事情で刑務所に入った若者から年よりまで
年齢も事情も様々な人々が中学校教育をやり直す様子が描かれていて
(あいまいな記憶なんだけど)渡辺謙さんが生徒役で文字を
読めるようになっていく過程が描かれていた。
謙さんが本が読めるようになり、
自分の気持ちが共感できるものを見つけたり
手紙が書けたり、それが楽しいって。
それ見ていると文字が読めて自分の共感して、書き記すことが出来てたら 
この人は追い詰められて人を殺さなかったかもしれんねって
どうしても思ってしまう。
読めることや書けること、
心に触れるものインプット、アウトプット
そう出来ることが人間が健やかに生きるのに
すごく大事な要素なのだと思う。

例えがシリアスになってしまったのですが・・・
色のワークショップは 色に触れたり、心にある色を外に出してみる
さらにそれを身につける、それをまた人に見てもらう
何段階ものインプット、アウトプットをすることになります。
内側にあったものが外に出る時、何が起こるのか
自分の中にまだ眠る色の世界と出会うのです。
毎回思いますが、これは本当に面白い体験だし
何も言わなくても、ああ素敵な人やんってことが伝わってきます。
夏を旅するというテーマのもとに集まって色にしたら
どんなことになるでしょうね!?
すごく楽しみにしています。

*6月21日 夏旅の友、ビッグTシャツ&ガーゼ・ストール、足袋作り ワークショップお申込み